モテる口説き

マッチングアプリや日常でのモテる口説き方。恋愛心理セラピスト監修の恋愛術。

「普通の男性は売り切れてる」の真相 〜婚活市場の舞台裏〜

「また今日も婚活パーティーは空振りだったよ...」

友人の由美がため息まじりに言った言葉が、今でも耳に残っています。30代半ばの彼女は婚活を始めて2年目。最初は「いい人を見つけるのも時間の問題ね」と笑っていた彼女が、最近は「普通の男性はみんな売り切れてるわ」とぼやくようになりました。

でも、ちょっと待ってください。そもそも「普通の男性」って何なんでしょう?その「普通」が本当に市場から消えているのでしょうか?今日はこの婚活市場の不思議な現象について、リアルな声や体験談を交えながら掘り下げていきたいと思います。

「普通の男性」の正体とは?

婚活女子の間で語られる「普通の男性」。この言葉の中身を紐解いてみると、実はかなり具体的な条件が隠れていることがわかります。

まず収入面では、年収400〜600万円程度。日本の平均年収に近い数字ですね。次に性格面では、浮気をしない、家族を大切にする、誠実で真面目な人。さらに外見は、特別イケメンでなくてもいいけれど、清潔感があってTPOに合った服装ができる人。そして、ある程度のコミュニケーション能力があり、将来的に家庭を築きたいという意欲がある人。

なんだか当たり前に聞こえますが、これらの条件を全部満たす人って、実はそう多くないのかもしれません。あなたの周りに、この「普通の男性」の条件を全て満たす独身男性は何人いますか?思い浮かべてみると、意外と少ないことに気づくかもしれませんね。

「私は別に高望みしてないのよ」と言いながらも、実はかなり条件を絞っている...そんな自分に気づいていない婚活女子も少なくないのです。

なぜ「普通の男性」は売り切れているのか?

「普通の男性が売り切れている」という現象には、いくつかの理由が考えられます。一つずつ見ていきましょう。

需給バランスの問題

まず大きいのは単純な需給のミスマッチです。総務省統計局のデータによると、日本の30〜40代未婚男性のうち、年収500万円以上の割合は約20〜30%程度。つまり、収入だけで見ても、希望条件に合う男性は全体の3割程度しかいないんです。

ここに「外見が清潔」「性格が誠実」「コミュニケーション能力がある」などの条件が加わると...対象はどんどん絞られていくことになります。

さらに、婚活市場では女性も男性も「より良い相手」を求める傾向があります。条件に合う男性は早々にマッチングして市場から「売り切れ」状態になりやすいんですね。これは、スーパーで人気商品がすぐに売り切れてしまうのと似ているかもしれません。

あなたも「これ欲しかったのに、売り切れてた...」という経験、ありませんか?婚活市場でも似たようなことが起きているんです。

婚活のタイミングの問題

もう一つ見逃せないのが、婚活を始めるタイミングの問題です。

20代後半〜30代前半で結婚する男性の多くは、恋愛や職場での自然な出会いでパートナーを見つけることが多いんです。つまり、彼らは婚活市場に「出回る」前に、既に誰かとカップリングしている可能性が高いんですね。

結果として、婚活市場に残るのは「結婚に消極的な人」や「何らかの理由で条件が合わない人」が相対的に増える傾向があります。これも「普通の男性が売り切れている」と感じる一因かもしれません。

あなたの友人たちを思い浮かべてみてください。20代後半から30代前半で結婚した人たちは、婚活で出会ったのでしょうか?それとも職場や友人関係などの自然な出会いだったでしょうか?多くの場合、後者ではないでしょうか。

価値観の変化

現代社会では、男性の結婚観も大きく変わってきています。「結婚=責任の増加」「一人の方が気楽」と考える男性も増え、積極的に婚活市場に出てこない「普通の男性」も少なくありません。

独身生活のメリットを享受しながら、あえて結婚を急がない男性が増えていることも、「売り切れ」感を強める要因の一つです。

私の友人の健太は、30代半ばの会社員。年収は500万円を超え、性格も穏やかで誠実。まさに「普通の男性」の条件を満たしています。でも彼は「今は仕事も趣味も充実してるから、無理に結婚を急ぐ必要はない」と言います。彼のような男性は、統計には「未婚男性」としてカウントされていても、実際の婚活市場には登場しないんですね。

女性側の条件のハードル

最後に、女性側の条件設定の問題も見逃せません。「普通の男性がいい」と言いながらも、実際には「年収は自分以上」「身長は自分より10cm以上高い」「共通の趣味がある」など、細かい条件を重ねることで、選択肢がどんどん狭まってしまうケースも少なくありません。

これは「ラーメンなら何でもいい」と言いながら、実は「麺は固め、スープは濃いめ、チャーシューは厚切りで...」と細かい条件がある状態に似ていますね。確かに「ラーメン」には違いないけれど、条件が増えれば増えるほど、選択肢は限られてくるものです。

リアルな婚活体験談から学ぶ

ここからは、実際の婚活体験談を通して、「普通の男性は売り切れてる」という現象の真相に迫ってみましょう。これらは知人の体験や、ネット上の声を参考にしたリアルな話です。

玲子さん(34歳)の場合 〜「普通」の定義を見直した女性〜

会社員の玲子さんは、年収450万円。婚活パーティーやアプリを駆使して2年間婚活に励んできました。彼女が最初に掲げた条件は「年収500万円以上、優しくて誠実な人」。普通の条件だと思っていました。

ある日の婚活パーティーで、玲子さんは36歳の男性と出会います。話してみると趣味も合い、価値観も近い。年収も600万円あるとのこと。でも...身長が165cmだった。玲子さんは「もう少し高い人がいい」と、この男性とのマッチングを見送りました。

また別の機会には、アプリでマッチした32歳の男性(年収550万円)と初デートしたものの、「結婚はまだ具体的に考えていない」と言われ、それ以上の進展はありませんでした。

「普通の人がどこにもいない!」と嘆く玲子さんに、親友は「あなたの条件、実は高すぎるんじゃない?」と指摘。考え込んだ玲子さんは、自分の「普通」の定義を見直し、「年収400万円以上、誠実であればOK」に条件を緩和しました。

その結果、半年後に今の夫となる男性と出会うことができたのです。振り返ってみれば、「普通の男性が売り切れている」のではなく、自分の定義する「普通」のハードルが高すぎたことに気づいたと言います。

「結局、一緒にいて心地良い人が大事なんだって気づきました。年収よりも、価値観の一致や相性の方がずっと重要だったんです」と、今では笑って話す玲子さん。彼女の経験は、「普通」の定義を柔軟に考えることの大切さを教えてくれます。

健司さん(38歳)の視点 〜「普通の男性」の苦悩〜

一方、男性側の視点も見てみましょう。IT企業に勤める健司さんは、年収650万円。一般的には「条件の良い男性」に分類されるでしょう。でも、彼の婚活は思うように進んでいません。

婚活パーティーで女性と話すと、「年収はいいけど、趣味がオタク気味で...」「もっと積極的にリードしてほしい」などの反応があり、マッチングに至らないことが多いそうです。

アプリでも、プロフィールに「結婚を真剣に考えています」と書いたところ、「もっと軽い感じで話したい」と返されることが多く、会話が続かないとのこと。

「普通の女性でいいのに、なぜか高望みされている気がする」と健司さんは感じています。婚活に疲れた彼は、現在はアプリを休止し、趣味のコミュニティで自然な出会いを模索中とのこと。

健司さんの例からわかるのは、男性側も「普通」を求めつつ、女性の期待に応えられないケースがあるということ。「普通の男性は売り切れている」と女性が感じる一方で、「普通の男性」の側も苦労しているという皮肉な現実があるのです。

都内の婚活パーティーでの光景

あるとき、東京都内の婚活パーティー(30〜40代、男女各20名参加)を覗く機会がありました。そこで見た光景は、まさに「普通の男性は売り切れてる」現象を象徴するものでした。

女性参加者の多くが希望条件として「年収500万円以上、身長170cm以上」を挙げる一方、男性側は「笑顔が素敵な人」「価値観が合う人」といった、どちらかといえば内面を重視した条件を挙げていました。

結果として、女性の希望条件に合う男性はわずか3〜4名。競争率が高くなり、最終的なマッチングはたった2組にとどまりました。

パーティー終了後、ある女性参加者が「普通の人が全然いない」とこぼすのを耳にしました。すると司会者から「条件を絞りすぎると出会いが減ります。優先順位を考えてみては?」とアドバイスされていました。

この光景からわかるのは、婚活市場では条件の優先順位を明確にしないと、理想の相手が「売り切れ」に見えてしまうということ。条件を少し緩めるだけで、選択肢はぐっと広がるかもしれないのです。

どうすれば「普通の男性」と出会えるのか?

ここまで「普通の男性は売り切れてる」現象の背景を探ってきましたが、では実際に婚活で成功するにはどうすればいいのでしょうか? いくつかの具体的なアドバイスをご紹介します。

「普通」の定義を見直してみる

まず最初に取り組むべきは、自分が求める「普通」を具体的に書き出し、優先順位をつけることです。たとえば、「年収」と「価値観の一致」のどちらが重要か、「身長」と「コミュニケーション能力」のどちらを優先するか...など。

統計的に見ると、年収400万円以上で誠実な男性は市場に一定数存在します。条件を柔軟に考えることで、出会いの可能性は広がるはずです。

玲子さんのように、「絶対に譲れない条件」と「あれば嬉しい条件」を明確に分けてみましょう。その上で、「譲れない条件」はできるだけ少なくすることがポイントです。

婚活の場を広げる

婚活パーティーやマッチングアプリだけでなく、趣味のサークルや友人の紹介など、自然な出会いの場も積極的に活用してみましょう。

例えば、PairsやOmiaiといった総合的なマッチングアプリだけでなく、趣味特化型のアプリ(withなど)やオフラインのイベントも併用すると効果的です。

私の友人の美咲は、料理教室で今の夫と出会いました。「婚活」を意識していなかったからこそ、自然体で接することができ、お互いの本当の姿を知ることができたのだと思います。

「婚活」という枠組みにとらわれすぎず、自分の興味や関心を広げる活動をすることで、思わぬ出会いが待っているかもしれませんよ。

自己成長を意識する

婚活では相手に求めるばかりでなく、「自分は相手にとって魅力的か?」を考えることも大切です。清潔感、会話力、ポジティブな態度は、婚活で大きな差になります。

例えば、趣味や特技を磨く、新しいことに挑戦してみる、コミュニケーションスキルを向上させるなど、自分自身の魅力を高める努力をしてみましょう。自信を持って婚活に臨むことで、相手にも良い印象を与えることができるはずです。

「普通の男性」に出会いたいと思うなら、自分も「普通の女性」として魅力的であることが大切。これは決して見た目だけの話ではなく、内面的な魅力も含めた総合的なバランスの問題です。

タイミングを逃さない

「普通の男性」は20代後半〜30代前半で結婚していく傾向があります。婚活を始めるなら、できるだけ早めに行動することをお勧めします。

もちろん、「もう遅い」ということはありません。ただ、年齢を重ねるほど条件に合う相手が減っていくのは事実です。だからこそ、「今」行動することが大切なのです。

「もう少し条件の良い人が現れるかも」と待ち続けるより、出会った人との関係を大切に育てていく姿勢が、結婚への近道かもしれませんね。

「普通の男性は売り切れてる」を超えて

「普通の男性は売り切れてる」という言葉は、ある意味で婚活市場の現実を表していますが、別の見方をすれば、それは「自分の条件と現実のミスマッチ」の表れでもあります。

婚活において大切なのは、理想を持ちつつも、現実を見据える柔軟さではないでしょうか。「こうでなければならない」という固定観念にとらわれず、出会った人の良さを発見する姿勢が、素敵な関係を築くカギとなるはずです。

玲子さんが「条件より相性」の大切さに気づいたように、婚活の本質は「条件」ではなく「共に人生を歩める相手」を見つけることなのかもしれません。

もしあなたが「普通の男性が見つからない」と感じているなら、今一度自分の「普通」の定義を見直してみませんか?そして、出会いの場を広げ、自分自身も成長しながら、婚活を楽しむ余裕を持ってみてください。

きっと、あなたにとっての「普通の素敵な人」は、意外と近くにいるかもしれませんよ。

あなたは婚活で何を大切にしていますか?条件?それとも相性?ぜひ自分自身に問いかけてみてください。その答えが、あなたの婚活を成功に導くヒントになるはずです。

婚活は決して簡単な道のりではありませんが、自分を知り、相手を知る貴重な機会でもあります。「普通の男性は売り切れてる」という言葉に振り回されず、あなたらしい婚活を楽しんでくださいね。

そして何より、「普通」という言葉の魔力に惑わされないでください。人間は一人ひとり違う。「普通」という言葉で括れる人なんて、本当はどこにもいないのかもしれませんね。