モテる口説き

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友達以上恋人未満の関係が始まるパターン

友達以上恋人未満の関係は、一言で言うと、友情と恋愛の間に位置する曖昧な関係性のことを指します。お互いに強い絆で結ばれ、デートやスキンシップなど恋人同士のような行動をとることもありますが、恋人としての明確な約束やコミットメントはありません。そのため、時に周囲の人から「付き合っているの?」と聞かれても、「いや、ただの友達だよ」と答えるような、不思議な関係なのです。

では、なぜこのような関係が生まれるのでしょうか。理由はさまざまですが、大きく分けて3つのパターンが考えられます。

1つ目は、恋愛感情はあるものの、リスクを恐れて告白できないケース。片方あるいは両方が相手のことを好きになっているにもかかわらず、もし告白して振られたら友達としての関係も壊れてしまうのではないかという不安から、言葉にできずにいます。でも、友達以上の感情を抑えきれないので、デートに誘ったりボディタッチが増えたりと、徐々に友達以上恋人未満の関係に発展していくのです。

2つ目は、恋愛感情はないけれど、異性の親友として心地よい関係を築いているケース。お互いの性格や価値観がとてもよく合い、一緒にいて楽しいし何でも話せる。でも恋愛感情はゼロ。そんな関係性を大切にしているうちに、自然と友達以上恋人未満のような関わり方になっていきます。性別が違うというだけで、本当の意味での「ソウルメイト」と言えるかもしれません。

3つ目は、恋人になるには抵抗があるけれど、かといって友達止まりでは物足りないケース。例えば、年齢差があるとか、すでに両想いの相手がいるとか、何らかの事情で恋人にはなれないけれど、相手のことは大切に思っている。そんな場合、友達以上恋人未満という関係性は、お互いにとって居心地のよい選択肢となります。

次に、友達以上恋人未満の関係の特徴について見ていきましょう。

まず挙げられるのが、強い信頼感と安心感です。恋人同士よりも気兼ねなく本音で語り合える、心の拠り所のような存在だと言えます。相手のことを深く理解していて、悩みや弱音も包み隠さず打ち明けられる。そんな心の絆は、一朝一夕では築けません。長い時間をかけて培われた信頼があるからこそ、友達以上恋人未満という関係が成り立つのです。

また、デートやスキンシップも頻繁に行われます。一緒にショッピングに行ったり、映画を見に行ったり、時には旅行に出かけたり。まるで本当のカップルのように振る舞います。手をつないだり、頭を撫でたり、時にはキスをしたりすることもあるでしょう。でも、肝心の恋人宣言はない。あくまで「友達の延長」という立場を崩さないのです。

そして、もう一つの特徴が、感情の不安定さです。友達以上恋人未満の関係は、心の拠り所である反面、常に危うさを孕んでいます。今の関係を壊したくないという思いから、本当の気持ちを言葉にできずにいる。でも、相手のちょっとした態度の変化に一喜一憂してしまう。嫉妬心を覚えることもあれば、もどかしさを感じることもあるでしょう。それでも、友達以上恋人未満の関係から抜け出せないのは、相手への深い愛情と絆があるからなのかもしれません。

では、なぜ多くの人が友達以上恋人未満の関係に惹かれるのでしょうか。

1つには、恋人関係特有のプレッシャーから解放されたいという思いがあるのではないでしょうか。恋人同士だと、「愛しているか」「結婚を考えているか」といった重いテーマを避けて通れません。でも、友達以上恋人未満なら、そういったプレッシャーから解放されて、気楽に付き合うことができます。「束縛されたくない」「自由でいたい」という人にとって、友達以上恋人未満の関係はうってつけなのかもしれません。

また、かけがえのない存在を失いたくないという思いも大きいでしょう。友達から恋人になって、もし別れてしまったら…。そんな不安から、友達以上恋人未満という関係性を選ぶ人もいます。今の関係を大切にしたい、壊れてほしくない。その一心で、曖昧な関係を続けているのです。

そして、恋のスリルや感情の高ぶりを味わいたいという気持ちもあるのではないでしょうか。友達以上恋人未満の関係は、どこか背徳感があり、ドキドキ感も伴います。いつ恋人になってもおかしくない、でもなかなかその一線を越えられない。そんなもどかしさがクセになって、感情の揺れ動きを楽しんでいる部分もあるのかもしれません。

とはいえ、友達以上恋人未満の関係は、メリットばかりではありません。デメリットもしっかり理解しておく必要があります。

最大のデメリットは、感情のコントロールが難しいことです。相手のことが好きなのに、それを言葉にできない。嫉妬心を感じるのに、表に出せない。そんなジレンマを抱えながら、心の平穏を保つのは至難の業です。また、相手の気持ちが分からないことも、大きなストレスになります。友達以上恋人未満の関係は、常に不安定で、どこかもどかしさを感じざるを得ません。

また、周囲の目も気になるところです。デートやスキンシップを繰り返していれば、周りの人から「付き合っているの?」と聞かれるのは必至。でも、「付き合っているわけではない」と言葉を濁すしかない。そんなモヤモヤ感を抱えながら、周囲の視線に晒され続けるのは、精神的にかなりの負担になります。

さらに、将来への不安も付きまといます。いつまでもこの関係が続くわけではありません。恋人になるか、友達に戻るか。どこかのタイミングで、関係性を見直さなければなりません。でも、それは勇気のいる決断です。もしかしたら、友達以上恋人未満の関係に安住しているうちに、本当に大切な人を見失ってしまうかもしれません。

友達以上恋人未満の関係は、メリットとデメリットが表裏一体となった、不思議な関係性だと言えます。相手のことを深く理解し、強い絆で結ばれている一方で、恋人関係特有のプレッシャーから解放されているのが魅力です。でも、感情のコントロールが難しかったり、周囲の目が気になったりと、心の平穏を保つのは容易ではありません。

大切なのは、友達以上恋人未満の関係を続けるかどうかは、あくまで2人の選択だということです。周りがどう言おうと、2人にしか分からない事情やタイミングがあるはずです。ただし、いつまでもこの関係に甘んじるのは賢明とは言えません。どこかのタイミングで、関係性を見直し、次のステップに進む勇気を持つことが大切です。

友達以上恋人未満の関係は、恋愛の入り口に立っているようなドキドキ感と、友情の心地よさが同居する、特別な関係だと言えます。きっと、多くの人が一度は経験したことがあるのではないでしょうか。その経験から学び、成長し、より良い人間関係を築いていければと思います。