「体調悪いんだって…でも連絡していいのかな」
好きな人が風邪をひいたと聞いて、すぐにLINEしますか?それとも悩んだ末に何も送らずにいますか?
実は、好きな人が体調不良のときにLINEをしないという行動には、意外と奥深い心理が隠されています。特にB型女性や奥手なタイプに多く見られるこの傾向は、「無関心」「冷たい」というわけではなく、むしろ独特の思いやりや複雑な感情が絡み合った結果なのです。
私は長年、恋愛相談カウンセラーとして様々なカップルの悩みを聞いてきました。特に「なぜ連絡してくれないの?」という不満は、恋愛初期によく聞かれる問題です。今日は、実際の体験談を交えながら、好きな人が体調不良のときにLINEを送らない人の本音と、その心の動きを紐解いていきましょう。
心配だけど「迷惑かも」と遠慮してしまうケース
渋谷のカフェで出会った20代のB型女性は、こんな経験を語ってくれました。
「大好きな人が『風邪で寝込んでいる』とツイートしているのを見たんです。すぐに『大丈夫?』ってLINEしたい気持ちはあったんですけど…」
彼女は画面に向かって何度も文章を打ち、そして何度も消したそうです。
「もし既読無視されたらどうしよう…実はそんな深刻な体調じゃなかったら、逆に気まずくないかな…」と考えるうちに時間が過ぎ、結局何も送れなかったと振り返ります。
この行動の背景には、「相手の反応を過剰に予測してしまう」という心理があります。特にB型や内向的な性格の人は、相手の立場になりすぎるあまり、「体調が悪いときに軽いメッセージを送るのは野暮だろうか」「迷惑じゃないかな」と深読みしてしまうのです。
また、「自分から動くのが恥ずかしい」という照れも大きな要因です。本当は心配なのに、素直に気遣いの言葉をかけられないもどかしさを抱えています。
「正直、一日中スマホを見ては『連絡しようかな』って考えてました。でも勇気が出なくて…。後から『実は心配してたよ』って言われたときは、『ああ、言えばよかった』って後悔しましたね」
こんなタイプの人には、体調が回復したタイミングで「〇〇さんのこと心配してたよ」とさらっと伝えてみましょう。するとしばしば、「実は私もメッセージしたかったんだけど…」という本音が引き出せる可能性があります。彼らは心配していないのではなく、表現の仕方に悩んでいるだけなのです。
自分なりの「気遣い」をしているつもりのケース
次に紹介するのは、一見矛盾しているように見える行動パターンです。30代のA型男性は、付き合いたてのB型彼女について興味深い体験を語ってくれました。
「彼女が体調を崩したとき、『ゆっくり休んでね』と一度だけLINEしたんです。その後、敢えて連絡しないでおいたら、3日後に彼女から『元気になったよ!心配かけてごめんね』って連絡がきて。実は彼女、休んでいる人にLINEでベタベタするのは逆に失礼だと思っていたみたいなんです」
この事例からは、「静かに見守るのが優しさ」という独自の価値観が見えてきます。特にB型の人は「相手の立場で考える」というよりも、「自分がされて嫌なことはしない」というロジックで行動することが多いのです。
「彼女に聞いてみたら、『自分が体調悪いとき、誰かにLINEもらっても返信する元気ないから、あなたにもそうしたくなかった』って。その気持ちを知って、すごく嬉しかったですね」
この心理には、「自分が寝込みたいときは連絡されたくない→だから相手にもしない」という独自の思いやりが隠されています。また、愛情表現がストイックな人は、心配なら「薬を届ける」など行動で示すタイプもいます。言葉より実践派なのです。
「確かに彼女、何も言わないけど、翌日マスクと栄養ドリンクを家の前に置いていってくれたことがありました。言葉ではなく行動で示すタイプなんですね」
このようなタイプの人との関係では、あらかじめ「体調悪いときはLINEしてほしい」あるいは「してほしくない」と伝えておくことで、価値観のズレを防ぐことができます。お互いの「気遣い方」を知ることで、誤解を減らせるのです。
「実はその後、お互いに『体調悪いときはどうしてほしい?』って話し合って。今では彼女からも『具合どう?』って連絡くれるようになりました。理解し合えるって大事ですね」
体調不良を「恋愛のチャンス」と思えないケース
映画やドラマでは、好きな人が体調を崩すと看病するシーンがロマンチックに描かれることがありますよね。でも現実には、そう単純に考えられない人もいます。20代のO型女性はこう語ります。
「ドラマとかで『看病してキスして…』みたいなシーンあるじゃないですか。でも私、好きな人が熱で寝込んでいるとき、『看病アピールのチャンス!』とか全然思えないんです。むしろ『病人に恋愛感情を抱かない』から、何も送らなかったんですよね」
この発言からは、「体調不良=恋愛対象として見られない状態」と無意識に思っている心理が垣間見えます。特に現実的な思考の人は、体調不良の相手にロマンチックな感情を抱きにくく、むしろ冷静になってしまう傾向があるのです。
「風邪ひいてる人見ると、なんか恋愛モードがオフになっちゃうんですよね。『看病してあげたい』っていうより『早く医者行ったら?』って思っちゃう(笑)。だから連絡しなかったら『心配してないの?』って言われて困ったことがあります」
また、特にB型に多いのですが、「弱みを見せる相手」に無意識に引いてしまうケースもあります。依存されると逃げたくなるタイプは、相手の「弱さ」に距離を感じることがあるのです。
「友達には看病するのに、好きな人だと『弱った姿を見たくない』って思うこともあるんですよね。変ですけど…」
このような心理を持つ人には、体調回復後にアプローチするのが効果的です。「元気になったみたいで良かった!今度ご飯行こう」と誘うことで、「弱っている姿」ではなく「元気な姿」での交流を促し、恋愛モードに切り替えてもらいましょう。
「回復したって言ったら『よかった!今度映画行こう』ってLINEもらって、そこからまた恋愛感情が戻ってきた感じがしました」
単純に「どう反応していいかわからない」ケース
最後に紹介するのは、最も素朴で純粋な理由かもしれません。10代のAB型男性は正直にこう打ち明けてくれました。
「好きな子が腹痛で休んでると聞いたんですけど、『痛いの?』とか『大丈夫?』とか当たり前の言葉しか浮かばなくて…。陳腐な言葉を送るのも嫌だし、かといって変なこと言うのも嫌だし。結局『無難なスタンプ』だけ送って終わっちゃいました」
この行動からは、単純に「気遣いのバリエーション不足」という心理が見えてきます。恋愛経験が少ない人ほど、体調不良への対応がパターン化しておらず、「何て言えばいいんだろう」と戸惑うのです。
また、「安っぽい心配」に思われるのが怖いという気持ちもあります。まだ深い関係でもないのに「早く良くなってね」などと言うのが恥ずかしく感じられるのです。
「LINE開いて、何回も『心配してる』とか書いては消して。結局スタンプ一個送って逃げました(笑)。でも後から『ありがとう』って返信来て、ほっとしました」
このような場合は、無理にフォーマルな気遣いをするよりも、ユーモアを交えたメッセージで乗り切るのがコツです。「無理しないでね。私が代わりに痛み受け取るスタンプ送っとく」などと軽いノリで送れば、照れもカバーできます。
「後から『もっとこう言えばよかったな』って考えました。でも彼女も『スタンプだけでも嬉しかった』って言ってくれて。気持ちが伝われば、言葉は完璧じゃなくてもいいんだなって思いました」
タイプ別「LINEしない」心理と効果的なアプローチ
これまで見てきた様々なケースを整理してみましょう。「体調不良なのにLINEしない」という同じ行動でも、その背景にある心理は人それぞれです。
遠慮がちなタイプは、「迷惑かも」と深読みして連絡できません。このタイプには「心配してたよ」と先に伝えることで、本音を引き出せることが多いです。
独自の気遣いを持つタイプは、「静かに見守るのが礼儀」と考えています。このタイプとは、お互いの価値観を事前に共有しておくことで誤解を防げます。
現実思考タイプは、「病人に恋愛感情を抱かない」傾向があります。このタイプには、体調回復後にアプローチするのが効果的です。
経験不足タイプは、単純に「何て言えばいいかわからない」と悩んでいます。このタイプには、ユーモアやスタンプを使った軽いコミュニケーションが有効です。
「彼女が体調悪いって聞いて、何も言えなかった彼。でも実は一番悩んでたのかも…って思うと、不器用さが愛おしく感じますよね」と、ある女性は微笑みます。
相手の本音を見抜くためのヒント
では、好きな人が体調不良のときにLINEをくれない場合、その人の本当の気持ちを見抜くにはどうすればいいのでしょうか?
まず注目したいのは、SNSでの行動や共通の友人との会話です。もしその人があなたのことをSNSや友人に「体調どう?」と聞いているなら、本当は心配しているけれど直接LINEできないだけかもしれません。
「彼からは何も連絡なかったけど、友達経由で『元気?』って聞いてきてたって後から知りました。直接言えない人なんだなって分かって、意外と可愛いなって思いました」
また、あなたの体調が回復した後に急に連絡が増えるタイプは、「体調悪いときは距離を置くのが私の優しさ」と考えているかもしれません。回復後の態度にも注目してみましょう。
「彼女、私が風邪ひいてる間は全然連絡くれなかったんですよ。でも治ったら『よかった!実は心配してたんだ』って、急に甘えてきたんです。そのギャップがたまらなくて(笑)」
また、直接聞いてみるのも一つの方法です。「体調悪いとき、連絡ほしい?」と事前に確認しておくことで、お互いの「気遣い方」を理解できます。
「最初は『なんで連絡くれないの?』って不満だったけど、話し合ってみたら『迷惑かけたくなかった』って。それからは『ちょっと心配だよ』って伝えるようにしたら、少しずつ素直になってくれました」
私たちは往々にして、自分の価値観で相手を判断しがちです。「心配なら連絡するはず」「連絡がないのは関心がないから」と考えてしまいます。でも実際には、同じ「心配している」という気持ちでも、表現方法は十人十色なのです。
特にB型女性や奥手な人は、素直に気持ちを表現できないことが多いもの。でも、それは関心がないからではなく、むしろあなたのことを大切に思うからこそ、どう接すればいいか悩んでいるのかもしれません。
「LINEしない=冷めている」と単純に判断するのではなく、その人なりの「気遣い方」を理解することで、意外な本音や優しさに気づくことができるでしょう。
あなたの周りにも、言葉には出さないけれど、実は深く思いやる気持ちを持った人がいるかもしれません。その「見えない優しさ」に気づけたとき、恋愛はさらに深みを増すのではないでしょうか。
最後に、ある40代女性の言葉を紹介します。
「私も若い頃は『なんで連絡してくれないの?』って悩んでたけど、年を重ねるにつれて『言葉にしなくても伝わる愛情』があることに気づいたんです。人それぞれの愛情表現を認め合えると、関係って豊かになりますよね」
あなたの恋愛に、新しい視点が生まれますように。