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溺愛する彼氏の心理と行動「大好き」を超えた強い愛情表現

溺愛する彼氏の心理と行動 - 愛と束縛の境界線

「今日も元気?」「どこにいるの?」「誰と一緒にいるの?」

このような連絡が一日に何度も来る彼氏。あなたはそんな彼の愛情表現をどう感じますか?「愛されている」と感じて幸せになる人もいれば、「息苦しい」と感じる人もいるでしょう。

私は恋愛相談を受けることが多い立場にあり、ここ数年、「彼氏の愛情が重い」という相談が増えてきたように感じます。恋愛において「溺愛」という言葉が注目されるようになったのは、SNSの普及と共に若者の恋愛観が変化してきたことも関係しているのかもしれません。

ある20代の女性は私にこう打ち明けました。「最初は彼のLINEが頻繁で嬉しかったんです。でも段々、返事が遅れると『既読なのに返さないの?』『忙しいの?』『どうした?』と立て続けに送られてくるようになって…。愛情表現なのは分かるんですけど、正直疲れてしまって…」

このように、「溺愛」は愛情の形の一つではありますが、時に相手を苦しめることもあります。今回は、彼女を溺愛する彼氏の特徴や心理、そして健全な関係を築くためのヒントについて、実際の体験談を交えながら掘り下げていきましょう。

「溺愛」とは単なる「大好き」を超えた強い愛情表現

「溺愛」とは、字の通り「溺れるほど愛する」という意味です。溺れるという表現からも分かるように、時に理性を失うほどの強い愛情を相手に向ける状態を指します。確かに愛されることは嬉しいことですが、度が過ぎると相手の自由や個性を尊重できなくなることもあります。

恋愛感情には個人差がありますから、何をもって「溺愛」と定義するかは難しいところです。ただ、カウンセラーの立場から見ると、「相手への愛情が強すぎるあまり、自分も相手も苦しめている状態」は要注意だと言えます。

私が以前カウンセリングで関わった30代男性は、彼女との別れを経験して初めて自分の愛情表現が重すぎたことに気づいたそうです。「彼女のことが好きすぎて、常に一緒にいたかった。毎日会えないと不安で、LINEも一日何十回もしていました。今思えば、彼女の自由を奪っていたんだと…」

では、彼女を溺愛する彼氏には、どのような特徴があるのでしょうか?具体的に見ていきましょう。

彼女を溺愛する彼氏の7つの行動パターン

私がこれまでのカウンセリングや恋愛相談を通じて見てきた、彼女を溺愛する彼氏に共通する行動パターンを紹介します。

  1. 頻繁に連絡を取る・マメな連絡

「おはよう」から「おやすみ」まで、一日中LINEや電話が途切れないタイプです。彼女の居場所や予定を細かく把握しようとし、返信が少し遅れただけで「どうしたの?」「忙しい?」と立て続けにメッセージを送ります。

25歳のAさんはこう話します。「彼氏からの連絡は多い時で一日100件を超えることもあります。最初は『こんなに大切にしてくれるんだ』と嬉しかったけど、友達と会っている時に『もう帰る?』『あと何分で終わる?』とずっと聞かれると、正直居心地が悪くなることも…」

連絡の頻度は人それぞれの感覚によるところが大きいですが、相手が困っていないか、自分の行動を振り返ってみることが大切ですね。

  1. 彼女のスケジュールを把握し優先する

「明日の予定は?」「週末空いてる?」と常に彼女の予定を把握したがり、彼女との時間を最優先します。自分の予定よりも彼女の予定に合わせようとし、友達との約束をキャンセルすることもあるほど。

28歳のBさんの彼氏は、Bさんのスケジュールをスマホのカレンダーにまで入れていたそうです。「誕生日や記念日はもちろん、私の友達との予定まで全部把握していて、『今日は〇〇ちゃんと会う日だね』と言われると、ちょっとびっくりしました」

相手の予定を気にかけることは愛情表現の一つですが、管理しようとする気持ちが強くなりすぎないよう注意が必要かもしれません。

  1. 束縛や監視的な行動

「男友達とは会わないで」「飲み会に行くなら写真を送って」など、彼女の行動を制限しようとします。スマホの通知をチェックしたり、SNSの投稿や友達関係を細かくチェックすることも。

23歳のCさんは、「彼氏が私のSNSのフォロワーを全部チェックして、知らない男性がいると『この人誰?』と必ず聞かれます。私のスマホのパスワードも知っていて、時々見ていることもあるみたい…」と不安を漏らしていました。

これは愛情というより、不安や支配欲から来る行動かもしれません。パートナーの自由を尊重することは、健全な関係の基本です。

  1. スキンシップを大切にする

手をつなぐ、ハグをする、頭を撫でるなど、日常的に身体的な接触を欠かさないタイプです。長く付き合っていても、初々しい関係のようにスキンシップを大切にします。

32歳のDさんは、「5年付き合っている彼氏ですが、今でも駅で別れる時にはハグをしてくれます。家では必ず隣に座って手を繋いできて、その温かさに安心感を覚えます」と話します。

適度なスキンシップは、お互いの絆を深め、安心感を与えてくれるものです。相手の気持ちや場の空気を読みながら、心地よいスキンシップを心がけたいですね。

  1. 写真を撮りたがる

一緒にいる時間や彼女の写真を頻繁に撮り、大切な思い出として保存します。スマホの待ち受け画面にしたり、部屋に飾ったりすることも多いようです。

27歳のEさんは笑いながらこう教えてくれました。「彼氏、私の写真フォルダが1000枚を超えているんです。寝ている時の写真まで撮っていて、『可愛いから』って言うんですけど、最初は恥ずかしかったです。でも今は慣れました(笑)」

大切な人の姿を残しておきたいという気持ちは素敵ですが、相手の意思や気持ちも尊重したいものですね。

  1. 彼女に尽くす・支える

自分のことは自分でやりつつも、彼女のためにはどんなことでも進んでサポートする姿勢が見られます。料理や掃除、体調を崩した時の看病など、献身的に尽くします。

30歳のFさんは、「彼氏は料理上手で、私が疲れて帰った日には必ず何か作ってくれています。私が風邪を引いた時には、仕事を早退してまで看病してくれたこともあります。そんな姿を見ると、大切にされていると実感します」

パートナーを支え、尽くすことは素晴らしい愛情表現です。ただし、自分の生活や健康を犠牲にしすぎないバランスも大切です。

  1. デート中はスマホを見ない

彼女といる時間を最優先にし、友達からの連絡も緊急時以外は後回しにします。彼女に100%集中する姿勢が見られます。

26歳のGさんは、「彼氏とデート中は、彼がほとんどスマホを触らないことに安心感があります。友達とご飯に行くと皆スマホばかり見ているのに、彼は私の話をちゃんと目を見て聞いてくれるんです」

大切な時間を共有する姿勢は、相手を大切にしている証拠と言えるでしょう。

溺愛する彼氏の心の奥底にある3つの心理

彼女を溺愛する彼氏には、どのような心理が働いているのでしょうか?表面的な行動だけでなく、その奥にある心理を理解することで、より良い関係を築くヒントが得られるかもしれません。

  1. 強い不安と喪失恐怖

「大切な人を失いたくない」という気持ちが強すぎるあまり、常に彼女の存在を確認したくなる心理があります。過去の失恋経験や幼少期の愛着形成が関係していることも。

心理カウンセラーの立場から見ると、溺愛する傾向が強い人は、愛着スタイルが「不安型」である場合が多いように思います。これは幼少期の養育者との関係性が影響していることもあり、「見捨てられるのではないか」という不安が常にあるのです。

29歳の男性Hさんは自分の行動をこう振り返ります。「子供の頃、両親が離婚して、母親に育てられました。でも母は仕事が忙しくて、あまり構ってもらえなかった。だから彼女には『絶対に離れないで』と言いたくなる。彼女が友達と遊んでいる時も、『もう終わった?』って連絡してしまう…」

このような心理的背景を持つ場合、カウンセリングなどの専門的なサポートが効果的なこともあります。

  1. 自己肯定感の低さと依存傾向

友達が少なかったり、仕事や趣味に自信が持てなかったりと、自分の生活に満足感を得られないために、彼女との関係に依存してしまうケースもあります。

34歳の男性Iさんはこう話します。「彼女以外に僕の価値を認めてくれる人がいないんです。仕事もうまくいかないし…。だから彼女がいないと生きている意味がないくらい、彼女の存在が大きい。でも、それが彼女を苦しめているかもしれないと最近気づきました」

このように、自分の人生の満足感や充実感を恋人一人に求めすぎると、相手への依存度が高まり、結果的に関係を壊してしまうことも。自分自身の人生を豊かにすることが、健全な恋愛関係の土台になるのではないでしょうか。

  1. 「愛=独占」という誤った認識

「愛している証拠として相手を独占したい」「自分だけを見てほしい」という気持ちから、束縛や監視的な行動に出てしまうことがあります。これは文化的な影響や、メディアでの恋愛表現の影響も受けています。

よくドラマや漫画では、「愛しているからこそ束縛する」というシーンが美化されることがありますよね。しかし現実では、そのような関係性が長続きすることは稀です。

31歳の男性Jさんは恋愛観の変化をこう語ります。「昔は彼女を独占したいという気持ちが強かったです。でも、そのせいで何人もの彼女に別れを告げられました。今の彼女とは『お互いの自由を尊重しよう』と約束していて、関係が長続きしています。愛するということは、相手の自由も愛することなんだと学びました」

溺愛と束縛、どこからが『行き過ぎ』なのか

「愛しているから連絡するのは当然」「心配だからLINEするのは悪いこと?」と思う方もいるでしょう。確かに、愛情表現の一つとして連絡を取り合うことは自然なことです。では、どこからが「行き過ぎ」なのでしょうか?

その境界線は一概には言えませんが、一つの基準として「相手が心地よいと感じているか」があります。同じ行動でも、受け取る側の感じ方によって「愛情」にも「束縛」にもなり得るのです。

24歳のKさんは言います。「私は彼氏からの頻繁な連絡が嬉しいタイプなんです。友達からは『それって束縛じゃない?』と言われることもあるけど、私自身は全然苦になりません。むしろ連絡がないと不安になるくらい」

一方で、27歳のLさんはこう話します。「彼氏は私の居場所を常に知りたがります。『今どこ?』『誰といるの?』という連絡が多くて、最初は『心配してくれてるんだな』と思ったけど、友達との時間も中断されるし、正直息苦しく感じることも…」

このように、同じような行動でも受け取る側の感じ方は様々です。大切なのは、お互いがコミュニケーションを取りながら、心地よい関係性を模索していくことではないでしょうか。

カップルカウンセラーの立場から見ると、以下のポイントが「行き過ぎ」のサインかもしれません。

・相手の返信がないと不安になり、怒りを感じる ・相手の予定を全て把握し、管理しようとする ・相手の友人関係に過度に干渉する ・スマホやSNSを監視するような行動がある ・「愛しているから」という言葉で自分の行動を正当化する

これらの傾向が強い場合は、自分の行動を振り返ってみる機会かもしれません。

溺愛する彼氏との関係を健全に保つための5つのヒント

溺愛する彼氏との関係に悩んでいる方に、カウンセラーとしての経験から5つのアドバイスをお伝えします。

  1. 率直な気持ちを伝える

「愛情表現は嬉しいけど、もう少し自由が欲しい」「あなたを大切に思う気持ちは変わらないけど、友達との時間も大切にしたい」など、自分の気持ちを正直に伝えましょう。

26歳のMさんは、溺愛する彼氏との関係をこう改善したと言います。「彼の気持ちを否定せず、『あなたの愛情は嬉しいけど、私は少し息苦しく感じているの』と素直に伝えました。最初は戸惑っていましたが、少しずつ理解してくれて、今では適度な距離感を保てています」

  1. 彼の不安の根源を理解する

溺愛する行動の裏には、「見捨てられる不安」や「自信のなさ」があることも。彼の気持ちに寄り添いながら、徐々に関係性を変えていくことが大切です。

33歳のNさんは、彼氏の心理を理解することで関係が改善したと言います。「彼は過去に突然別れを告げられたトラウマがあって、それが不安の原因だったんです。その気持ちを理解した上で、『私はあなたを大切にしているから安心して』と伝え続けました。すると少しずつ束縛が緩くなっていきました」

  1. 彼自身の趣味や人間関係を応援する

彼女に依存しがちな彼氏には、自分自身の世界を広げることが大切です。趣味や友人関係を応援することで、健全な関係性が育まれます。

29歳のOさんはこう話します。「彼が私以外に趣味がなくて、休日も『何をしたい?』と必ず一緒にいたがりました。そこで彼が昔やっていたバスケットを再開するよう勧めたんです。今では週に一回チームに参加して、私も時々応援に行くくらいの良い関係になりました」

  1. 「安心できる報告」の習慣を作る

過度な連絡や束縛の原因が「不安」にある場合、「安心できる報告」の習慣を作ることで、互いのストレスを減らせることも。

31歳のPさんは、「彼氏と話し合って、外出時には『今から〇〇に行ってくるね、終わったら連絡するね』と事前に伝える習慣を作りました。そうすることで、彼も私がどこにいるか分かって安心できるし、私も細かく連絡を取らなくて済むようになりました」

  1. 必要に応じて専門家に相談する

溺愛や束縛の問題が深刻な場合、カップルカウンセリングなどの専門的なサポートを受けることも選択肢の一つです。

35歳のQさんは、「彼の束縛が激しくて、二人では解決できない状態でした。カップルカウンセリングを受けたことで、彼も自分の行動の問題点に気づき、関係が改善しました。今では週に一度『自分の時間』を作る約束をして、互いに尊重し合えています」

溺愛と束縛の境界線を見極めながら、お互いが心地よいと感じる関係を築いていきたいものですね。

溺愛する彼氏とのリアルな体験談 - 成功例と失敗例

最後に、溺愛する彼氏との関係について、実際の体験談をいくつか紹介します。それぞれの体験から学べることがあるかもしれません。

成功例:適度な距離感を見つけたカップル

28歳のRさんは、5年間の付き合いを経て結婚したパートナーとの関係についてこう語ります。

「最初は彼の愛情表現が重すぎて、息苦しく感じることもありました。LINEは一日中、友達との約束も『早く帰ってきて』と言われる毎日。でも、彼の気持ちを否定せずに『私も大好きだけど、もう少し自分の時間も大切にしたい』と伝え続けました。

初めは理解してもらえませんでしたが、少しずつ彼も自分の趣味を見つけ始め、今では週に一回は彼はサッカー、私はヨガとそれぞれの時間を楽しんでいます。お互いの時間を尊重することで、一緒にいる時間がより特別になったように感じます」

失敗例:束縛が強まり別れを選んだケース

25歳のSさんは、元彼との関係についてこう振り返ります。

「彼は最初からとても愛情表現が強い人でした。毎朝『おはよう』のLINEから始まり、一日中連絡が途切れることはありませんでした。私が友達と会う時も『何時に終わる?』『男はいる?』と聞かれることも。最初は『こんなに大切にされているんだ』と嬉しかったのですが、次第に息苦しくなってきました。

特に友達との関係に影響が出始めたのが辛かったです。飲み会の途中で『もう帰る?』とLINEが来て、返事をしないと電話がかかってくるようになり、友達からも『彼氏、ちょっと束縛強くない?』と言われるように。話し合いはしましたが、彼は『愛しているからこそ』と譲らず、最終的には別れを選びました。

今思えば、もっと早い段階で境界線をはっきりさせるべきだったのかもしれません。でも、その経験があったからこそ、今の彼氏とは最初から『お互いの時間も大切にしよう』と約束できたんだと思います」

現在進行形:関係を改善中のカップル

32歳のTさんは、3年間付き合っている彼氏との関係について語ります。

「彼は私のことを溺愛してくれています。毎日料理を作ってくれて、体調を崩せば仕事を休んでまで看病してくれる優しい人です。でも、その分依存度も高くて、私が友達と会うことにやきもちを焼いたり、LINEの返信が遅いと不安になったりします。

関係が行き詰まりかけた時、思い切ってカウンセリングに行ってみました。そこで彼の愛着スタイルが『不安型』であることを知り、彼の行動の背景にある気持ちが理解できるようになりました。今では彼も自分の行動を振り返るようになり、少しずつですが改善しています。

例えば、私が友達と会う時も『楽しんできてね』と送ってくれるようになり、以前のような『いつ帰る?』という連絡は減りました。まだ完璧ではないけれど、お互いに歩み寄る姿勢が関係を強くしていると感じています」

彼女を溺愛する彼氏との関係は、愛情と束縛の境界線を見極めながら、二人で適切な距離感を模索していく旅のようなものかもしれません。一概に「良い」「悪い」と判断できるものではなく、お互いが心地よいと感じられる関係を築いていくことが大切なのでしょう。