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逃げグセのある女性は恋愛に執着しない賢い女性なの?

「逃げグセのある女」の深層心理 〜なぜ愛を受け取れないのか〜

先日、友人の結婚式で出会った女性から興味深い告白を聞きました。「私、32歳になるけど、付き合った男性とは全員3ヶ月以内に別れちゃうの。きっと私、何かおかしいんだよね」。彼女は少し自嘲気味に笑いながら、そう言いました。

その言葉をきっかけに、私は「逃げグセのある女性」について考えるようになりました。表面上は「恋愛に執着しない賢い女性」に見えて、実はその奥に複雑な感情を抱えている人たち。そんな彼女たちの心の内側には、一体何があるのでしょうか?

私自身も20代の頃、似たような経験をしました。少しでも相手に不満を感じると「この人じゃない」と判断して、すぐに関係を終わらせていたのです。当時の私は「自分はただ妥協したくないだけ」と思っていましたが、今振り返ると、それは単なる言い訳だったのかもしれません。

この記事では、「逃げグセのある女性」の特徴や、その背景にある心理、そして逃げグセを克服するためのヒントについて、具体的な体験談も交えながら掘り下げていきたいと思います。もしかしたら、あなた自身やあなたの大切な人の中に、ここで描かれる姿を見つけるかもしれません。そして、そのきっかけが新しい一歩につながれば嬉しいです。

「逃げグセのある女」とは何か?

「逃げグセのある女」とは、恋愛関係で少しでも問題が生じると、すぐに距離を置いたり別れを切り出したりする傾向のある女性のことを指します。一見すると「自立していて、自分の気持ちに正直な女性」に見えるかもしれませんが、その行動の裏には「傷つくのが怖い」「本当の意味でのコミットメントができない」という複雑な心理が隠れていることが多いのです。

逃げグセのある女性の一番の特徴は、関係が深まりそうになると逃げ出すこと。ちょっとした不満や不安が理由で、本当は好きな相手との関係を自分から終わらせてしまうのです。

こんな経験はありませんか?「この人、食べ方がちょっと気になるな…」「LINEの返信が遅いのは私に興味がないからかな…」「そろそろ結婚の話が出そう…怖いな」。こういった些細な理由が、別れの引き金になってしまうのです。

「逃げグセのある女」の5つの特徴と具体例

「逃げグセのある女」には、いくつかの共通する特徴があります。あなたやあなたの周りの女性に心当たりはないでしょうか?

1. 理想が高すぎて、現実の男性に失望する完璧主義者

恋愛映画やドラマ、SNSで見る「理想のカップル」に影響された完璧主義的な考え方が、逃げグセの一因になっていることがあります。ちょっとした相手の欠点で「この人は違う」と判断してしまうのです。

私の友人・美香は、27歳の広告代理店勤務。彼女はファッションセンスのいい、周りから見ると「できる女性」です。でも、彼女の恋愛は長続きしません。ある時、食事デートで相手の男性が「箸の持ち方が気になる」という理由で、そのあと徐々に連絡を減らしてフェードアウトさせたと言います。

「私も自分がおかしいのはわかってるの。でも、将来一緒に親や友達と食事する姿を想像したら、なんだか恥ずかしくて…」と美香は言いました。その後も彼女は「理想の男性」を探し続け、30代になった今でも交際期間が3ヶ月以上続いたことがありません。

ここで大事なのは、美香が「悪い人」なのではないということ。彼女自身も自分の逃げグセに悩んでいるのです。「このまま一生独りなのかな…」と彼女が漏らした言葉には、寂しさが込められていました。

2. 本当に好きになるのが怖い感情防衛型

逃げグセのある女性の中には、相手が本気になり始めると、急に冷たくなったり、別れを切り出したりするタイプがいます。これは「本当に好きになるのが怖い」という感情防衛が働いているからかもしれません。

25歳のOL・真理子は、3ヶ月ほど交際していた男性から「そろそろ親に会わせたい」と言われ、パニックになりました。「急に重くなって、息ができないような感じがした」と彼女は言います。結局、「お互い忙しくなってきたし、タイミングが合わないかも」という曖昧な理由をつけて別れてしまいました。

友人に打ち明けた真理子の本音は「好きすぎると苦しくなるから、適度な距離でいたい」というものでした。彼女にとって、「好き」という感情は「安心」よりも「不安」に結びついていたのです。

こういった心理の背景には、子供時代の経験が影響していることも少なくありません。真理子の場合、両親の不仲を目の当たりにして育ち、「愛情=苦しみ」というイメージが無意識に刻まれていたのかもしれません。

3. 過去のトラウマで傷つくのを避けている心の防衛壁

過去に浮気やDVなど、深く傷ついた経験がある女性は、無意識のうちに「もう二度と傷つきたくない」と思い、深い関係を築くことを拒否してしまうことがあります。

28歳のwebデザイナー・久美子は、3年間付き合った元彼に突然の裏切りを経験しました。その後、新しい彼氏ができても、彼が少しでも他の女性と話す姿を見ると「また騙されるかも」という不安に駆られ、「やっぱり私たち合わないかも」と先に別れを切り出してしまうのです。

「頭では『前の彼とは違う』とわかっているんだけど、心がついていかないの」と久美子は肩を落とします。彼女の場合、トラウマによる「認知バイアス」が働き、些細な出来事でも「危険信号」として過剰に反応してしまうのです。

これは「一度火傷した子どもが、火を極端に怖がる」のと似た心理と言えるでしょう。心の傷が深ければ深いほど、その反応も強くなるのです。

4. 逃げることで優位に立ちたい主導権確保型

中には「私から別れる=私が勝ち」という思考パターンを持ち、自分の弱さを見せないために先に別れを切り出すタイプもいます。これは「捨てられる前に捨てる」という防衛機制の一種です。

30歳の営業職・香織は、彼氏と喧嘩するたびに「もう別れよう」と言ってしまう癖があります。「実際は別れたくないんだけど、言わずにいられない」と彼女は悩んでいました。この行動の裏には「別れを切り出されるくらいなら、先に自分から言ってしまおう」という無意識の計算があるのかもしれません。

香織は子供時代、転校が多く「いつも友達と別れる立場」だった経験から、「去る側」になることで心の準備をするクセがついたと言います。「捨てられるのが怖いから、先に自分から距離を取ってしまう。でも、そのせいで本当に大切な人まで遠ざけていたんだと思う」と彼女は振り返ります。

この「主導権確保型」の逃げグセは、表面上は強気に見えても、実は強い不安と自己防衛の表れであることが多いのです。

5. コミットメントへの恐怖責任回避型

結婚や同棲など、責任が伴う関係になることを極端に恐れるタイプもいます。「自由を失いたくない」「自分の人生を犠牲にしたくない」という思いが、逃げグセの原因になっているのです。

26歳の看護師・真央は、1年以上交際していた彼氏から同棲を提案されたとき、急にパニックになりました。「彼のことは好きなのに、『自由が奪われる』『逃げ場がなくなる』という恐怖感で胸がいっぱいになった」と彼女は言います。結局、「今の関係が変わるのが怖い」という理由で別れを選んでしまったのです。

真央のような「コミットメント恐怖症」の背景には、独立心の強さや自己実現への強い欲求がある場合もあります。しかし多くの場合、「深い絆を築くこと」への不安が隠れていることも少なくありません。

「私の価値は、彼との関係だけで決まるわけじゃない」という健全な考え方が、極端になると「誰にも依存したくない」という孤独な思考につながってしまうこともあるのです。

なぜ「逃げグセ」がついてしまうのか?

では、なぜこのような「逃げグセ」がついてしまうのでしょうか?表面的な理由だけでなく、もっと根本的な心理メカニズムを理解することで、問題解決のヒントが見えてくるかもしれません。

1. 「回避型愛着スタイル」という心の設計図

心理学では、幼少期に形成される「愛着スタイル」が、大人になってからの恋愛パターンに大きく影響すると言われています。特に「回避型愛着スタイル」の人は、親密な関係を避ける傾向があります。

子供の頃に親から十分な愛情を受けられなかったり、感情表現を抑制するよう育てられたりすると、「人と深く関わると傷つく」「自分は一人でも大丈夫」という信念が無意識に形成されます。その結果、大人になってからも「近づくと傷つく」→「だから逃げる」という思考パターンが身についてしまうのです。

私の知人・明美は、感情表現の少ない家庭で育ちました。「うちでは『泣くな』『弱音を吐くな』がモットーだった」と彼女は言います。大人になった彼女は、仕事では有能なのに、恋愛になると相手が感情的になったり、自分に深い愛情を示されたりすると、不安になって距離を取ってしまうのだそうです。

これは彼女が「悪い人」だからではなく、単に「愛情の受け取り方」を学ぶ機会が少なかっただけなのかもしれません。

2. 「自己防衛機制」が強すぎる心の鎧

傷つく前に自分から関係を終わらせることで、心の安全を確保しようとする「自己防衛機制」も、逃げグセの大きな原因の一つです。

「捨てられるぐらいなら、先に捨てる」「期待しないから、失望もしない」。こうした思考は、一見すると自分を守るための賢い戦略のように見えます。しかし実際には、本当の親密さや深いつながりを経験する機会を自ら奪ってしまっているのです。

私自身も以前は、男性との関係で「何か問題が起きそう」と感じると、すぐに「やっぱり合わないかも」と距離を置いていました。当時は「自分を大切にしている」と思っていましたが、今思えばそれは「傷つくリスクを避けるために、幸せになるチャンスも捨てていた」ということだったのかもしれません。

心理カウンセラーの金井さんは「自己防衛が強すぎる人は、心の奥で『自分は愛される価値がない』と思っていることが多い」と指摘します。「だから、相手が自分を好きだと言っても『きっといつか幻滅されるだろう』と不安になり、先に別れを切り出してしまうのです」。

3. 「理想と現実のギャップ」に耐えられない完璧への執着

SNSやメディアで描かれる「理想の恋愛」と、現実のギャップに耐えられないことも、逃げグセの一因です。

現代社会では、SNSを通じて「完璧なカップル」の姿があふれています。常に笑顔で、素敵なデートを繰り返し、絶妙なバランスで支え合う…。しかし、それらは多くの場合「ハイライト」に過ぎず、実際の関係性はもっと複雑なものです。

32歳のライター・由紀は言います。「恋愛小説や映画の影響で、『運命の人』との出会いを夢見ていたけど、実際の恋愛ってそんなドラマチックじゃない。ちょっとした不満が出てくると『この人じゃない』って思ってた。でも、それって『完璧な人』を求めすぎてたんだと思う」。

由紀は、現在の彼との関係を続けるために「100点の恋愛はないけど、80点の関係を大切にしよう」と考え方を変えたそうです。「完璧を求めて全部捨ててしまうより、お互いの不完全さを受け入れながら育てていく関係の方が、実は豊かなんだって気づいたの」と彼女は笑います。

「逃げグセ」を直す方法

「逃げグセ」に心当たりがある方、もしくは周りにそんな人がいる方へ。「逃げグセ」は決して治らない性格ではありません。少しずつ克服していくためのヒントをご紹介します。

1. 「小さなコミットメント」から始める段階的アプローチ

いきなり結婚や同棲のような大きなコミットメントではなく、まずは小さな約束から始めてみましょう。例えば「週に1回は必ず会う」「毎日最低1回は連絡する」など、自分にとって無理のない範囲での「コミットメント」を意識的に作るのです。

33歳の会社員・直子は「以前の私は『週末何する?』と予定を聞かれるだけでプレッシャーを感じて逃げ出したいタイプだった」と振り返ります。「でも、まずは『毎週土曜日の夜は一緒に過ごす』という小さなルールを作ってみたら、意外と苦じゃなかった。少しずつ『約束がある安心感』が心地よくなってきたの」。

小さな成功体験を積み重ねることで、「コミットメント=安心」という新しい方程式を脳に刻むことができるのです。

2. 「逃げたい」と思った時、一度立ち止まる感情の観察

「別れたい」「距離を置きたい」と感じた時、すぐに行動せず、一度立ち止まってみましょう。「なぜ逃げたいのか?」を紙に書き出し、本当に別れるべき理由なのか、単なる不安や恐怖なのかを客観視するのです。

心理カウンセラーの田中さんは「感情に名前をつける」ことをすすめています。「『なんだか胸が苦しい』ではなく、『これは不安だ』『これは恐怖だ』と具体的に認識することで、感情に振り回されにくくなります」。

また、「今まで逃げたくなった時、実際に逃げた後はどうだったか?」を振り返ることも有効です。多くの場合「一時的に楽になったけど、また同じパターンを繰り返した」という気づきが得られるでしょう。

「逃げたい」という衝動が出てきたら、それは単なる「習慣的な反応」かもしれないと考えてみましょう。新しい行動パターンを身につけるには、古い習慣に気づくことが第一歩なのです。

3. 過去のトラウマと向き合うカウンセリングの活用

逃げグセの背景に深いトラウマがある場合、専門家のサポートを受けることも選択肢の一つです。カウンセリングや心理療法を通じて「なぜ逃げたくなるのか」のパターンを理解し、新しい対処法を学ぶことができます。

35歳の編集者・美樹は、複数の恋愛が同じパターンで終わることに悩み、思い切ってカウンセリングを受けました。「初めは恥ずかしかったけど、第三者に話すことで自分でも気づかなかったパターンが見えてきた。父親との関係が今の恋愛に影響していることが分かって、目から鱗だった」と彼女は言います。

トラウマや深い心の傷は、時間が経っても自然に癒えるわけではありません。専門家のサポートを受けながら、安全な環境で少しずつ向き合っていくことが、真の癒しにつながるのです。

4. 「完璧な恋愛」という幻想を捨てる現実的な期待

SNSやドラマの「理想のカップル」は演出であり、実際の恋愛関係はもっと複雑で不完全なものだと自覚することも大切です。

「相手の欠点も含めて好きになる」「100点の人はいないけど、80点の関係を育てる」という考え方に切り替えることで、より現実的で持続可能な関係を築けるようになります。

29歳のデザイナー・菜々子は「昔は『運命の相手』を待っていたけど、今は『一緒に成長できる相手』を大切にしたい」と価値観の変化を語ります。「完璧な人を探すより、お互いの不完全さを受け入れられる関係の方が、実は幸せなんじゃないかな」。

理想を持つことは素晴らしいことですが、理想が現実の幸せを見えなくするのであれば、少し視点を変えてみる勇気も必要かもしれません。

【体験談】「逃げグセ」を克服した女性の話

実際に「逃げグセ」を克服した女性たちの体験談から、具体的なヒントを探ってみましょう。

ケース①:「逃げたい」という感情を伝えることから始めた29歳女性

「今までどんな男性とも3ヶ月以上続かなかった。好きになると『この人もいつか去るかも』と不安になり、先に別れていました」と語るのは、29歳の出版社勤務・智子さん。

彼女を変えたのは、現在の彼氏の一言でした。「逃げたいと思った時、まず話してみて」。この言葉が、彼女の習慣的な逃げグセを止める転機になったのです。

「最初は正直に言うのが怖かった。『あなたと一緒にいると不安になる』なんて言ったら、ますます離れられるって思って」と智子さん。「でも、思い切って『実は私、こういうタイプで…』と伝えたら、彼は『わかってる。だから一緒に向き合おう』って言ってくれたんです」。

少しずつ心を開くことで、今では2年以上続く関係を築いているそうです。「まだ完全に克服したわけじゃないけど、『逃げたい』と思っても、その感情を抱えたまま一緒にいられるようになりました」と彼女は笑顔で語ります。

ケース②:カウンセリングで気づきを得た31歳女性

「過去の彼氏に精神的に依存され、『また同じ目に遭いたくない』と新しい男性に本気になれなかった」という31歳の薬剤師・恵さん。彼女は、何度も同じパターンで恋愛が終わることに悩み、カウンセリングを受けることにしました。

「カウンセラーとの対話で『全部の男性が同じじゃない』ということに気づいたんです。私は過去の経験から『すべての男性は依存的になる』と思い込んでいて、そのフィルターを通して相手を見ていました」と恵さんは振り返ります。

カウンセリングを通じて「過去のトラウマを現在に持ち込まない」練習を続けた結果、現在は普通に恋愛関係を築けるようになったそうです。「今の彼とは『お互いの時間も大切にする』という約束をして付き合っています。以前なら『重い』と感じて逃げ出していたと思うけど、今は『ちゃんと向き合える』自分がいて驚いています」。

これらの体験談に共通するのは「自分の行動パターンに気づく」「正直に気持ちを伝える」「少しずつ新しい行動を試す」という要素です。一朝一夕に変わるものではありませんが、小さな一歩を積み重ねることで、確実に変化は訪れるのです。