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ADHDの彼との関係が「しんどい」と感じたら…あなたの心を守る選択とは

先日、久しぶりに会った友人から意外な相談を受けました。「実は、付き合って3年になる彼がADHDかもしれないんだ。最近、本当にしんどくて…」。彼女の表情には、疲れと葛藤が入り混じっていました。その話を聞きながら、私自身も数年前に似たような経験をしたことを思い出しました。

ADHDの特性を持つパートナーとの関係は、愛情があるのに「しんどい」と感じることが少なくありません。それは決して相手を否定するものではなく、あなた自身の心や体が発するSOSのサインかもしれないのです。

今日はこのブログで、ADHDの彼氏との関係で「しんどい」と感じる理由と、実際に別れを選んだ方々の体験談、そしてどんな選択が自分の心を守ることになるのか、一緒に考えていきたいと思います。

あなたは今、「彼のことは好きだけど、もう限界かも…」と感じていますか?それとも「別れた後、本当にこの選択で良かったのか」と迷っていますか?どちらの気持ちも、とても自然なものです。深呼吸して、ゆっくりこの記事を読み進めてみてください。

ADHDの彼氏が「しんどい」と感じる本当の理由

ADHDの特性が原因で、どんなに愛し合っていても関係にひずみが生じやすいことがあります。でも、それは誰かのせいではなく、特性との相性の問題なのかもしれません。私自身、元彼のADHD特性に振り回された日々を思い出すと、今でも少し胸が締め付けられる感じがします。

約束や時間の管理が苦手(不注意・衝動性)

「30分後には着くよ」と言われて2時間待ったことがありました。寒い冬の日で、カフェでずっと席を確保しながら、何度もLINEを送っては既読スルーされ…。結局「ごめん、実は友達と会ってて、そのまま飲みに行っちゃった」と連絡が来たときは、正直言って泣きそうになりましたね。

これって、あなたにも心当たりがありませんか?デートの約束を忘れられたり、いつも遅刻されたり、あるいは直前で予定を変更されたり…。

こういった時間や約束に対するルーズさは、あなたに「大切にされていない」「軽んじられている」と感じさせ、不信感につながりやすいんです。でも、実はこれは悪気があるわけではなく、ADHDの特性として時間感覚が独特であったり、他の刺激に気が逸れてしまったりするためなんですよね。

知り合いのカウンセラーが言っていました。「ADHDの人にとって、時間は直線ではなく、点として存在しています。『今』という点と『約束の時間』という点が、なかなか線で結ばれないんです」。この言葉を聞いたとき、ハッとしたのを覚えています。

コミュニケーションのすれ違い(不注意・衝動性)

「聞いてる?」「さっき言ったよね?」という言葉が会話の中で増えていませんか?

話しているときに、彼が上の空だったり、スマホをいじっていたり。会話の途中で突然別の話題に飛んだり、あなたの話を遮って自分の話を始めたり…。そんな状態だと、心の交流を感じる会話のキャッチボールが成立しにくく、孤独感を抱いてしまいますよね。

私の場合は、大事な話をしている最中に突然「あ、このゲーム面白そう!」と全く関係のない話を始められて、「私の話なんてどうでもいいんだな」と感じることがしょっちゅうでした。

また、ADHDの特性として、衝動的に思ったことをそのまま口にしてしまうことがあります。「その服、似合ってないね」「もっと痩せたほうがいいんじゃない?」など、言われた方は深く傷ついてしまうような発言を、相手は特に悪気なく言ってしまうことがあるんです。

感情のコントロールが難しい(衝動性・感情調整の困難さ)

「なんでそんなに怒るの?」と思うような場面で激怒されたり、逆に深刻な状況なのにケロッとしていたり…。感情の起伏の激しさに振り回されることはありませんか?

友人のミキは、彼氏の感情の波について、こう語っていました。「ささいなことで突然怒り出して、壁を叩いたりするから怖くなる時があるの。でも10分後には何事もなかったかのように『ご飯食べに行こう』って言ってくるの。私はまだ動揺しているのに…」

ADHDを持つ人は、感情調整が難しいことがあります。特に「情動調整の困難さ」は、ADHDの中核的な特性の一つとも言われています。ちょっとした刺激で感情が一気に高ぶったり、逆にすぐに忘れたりするため、パートナーは常に感情の波に振り回され、心身ともに疲弊してしまうことがあります。

計画性がない・飽きっぽい(不注意・多動性)

「週末、どこか行こうよ」と言われても、具体的な計画は立てられない。提案しても直前で「やっぱり別のところがいい」と言われる。あるいは、彼が夢中になっている趣味や活動に時間を取られすぎて、あなたとの約束や大事な予定がおろそかになることはありませんか?

「彼がギター教室に通い始めたんです。最初は応援していたんですけど、毎日夜遅くまで練習して、週末も教室やバンド活動で埋まるようになって…。私との時間が全然取れなくなって。でも、それを指摘すると『趣味を否定するな』って言われて…」という話も聞きました。

新しいことにはすぐに飛びつくけれど、すぐに飽きてしまう。そのサイクルが繰り返されると、一緒に楽しめることが限られてくると感じることもあるでしょう。

片付けが苦手・だらしない(不注意)

「彼の部屋に初めて行ったとき、足の踏み場もないほど散らかっていて驚きました」という声はよく聞きます。服が床に散乱していたり、使ったものをそのまま放置していたり、期限切れの食品が冷蔵庫に残っていたり…。

もちろん、片付けが苦手なことは性格の問題ではなく、ADHDの特性によるものが大きいのです。でも、一緒に住むようになると、この「片付けられない」という特性は、大きなストレス源になりがちです。

頑張っても報われない感覚

「どれだけ理解しようとしても、どれだけ工夫しても、状況が良くならない…」。これが、多くのパートナーが感じる最大の「しんどさ」かもしれません。

あなたがリマインダーを設定したり、部屋の片付けを手伝ったり、コミュニケーションの取り方を工夫したりと、どれだけ努力しても、なかなか改善が見られないと感じると、徒労感や絶望感を抱いてしまいますよね。

「もう私には無理かも…」「この関係を続けるために、自分が犠牲になっているんじゃないか」そんな思いが頭をよぎることがあったとしても、それはごく自然なことです。

別れてよかったと感じる具体的な体験談

ADHDの彼氏と別れを選んだことで、「よかった」と感じる人は少なくありません。それは、自分自身の心と体を守るための選択だったからです。ここでは、実際の体験談をご紹介します。

体験談1:精神的な疲弊からの解放(悠子さん・32歳)

悠子さんは、ADHDの彼氏の時間管理のルーズさにずっと悩まされていました。デートには毎回遅刻、友人との約束もすっぽかしがち。

「最初は『彼はそういう人なんだ』と受け入れようとしていたんです。でも、大事な場面でも遅刻するので、私の姉の結婚式にも30分遅れてきて、親族に謝りまくったこともありました。何度も注意し、工夫を凝らしてリマインダーを送っても、改善は見られませんでした」

また、彼の衝動的な発言に傷つくことも多かったそうです。「あの人、君より可愛いね」とか「もっと面白い話ができないの?」など、悪気なく言われる言葉に、徐々に自信を失っていったといいます。

別れてよかったと感じた理由:

「別れて本当に心が軽くなりました。彼を待つストレスや、また傷つけられるかもしれないという不安がなくなっただけで、こんなにも日常が穏やかになるのかと驚きました。最初は罪悪感もあったんです。『彼は病気なのに、見捨てるなんて私はひどい人間なのでは』って。でも今は、彼を責める気持ちもなくなって、ただひたすら自分の心を守ることに集中できるようになりました」

悠子さんは別れてから半年後、新しい彼氏ができたそうです。「今の彼との関係では、あんなにイライラすることもなく、『恋愛ってこんなに平和で楽しいものだったんだ』と改めて気づきました」

体験談2:自己犠牲からの脱却(健太さん・29歳)

健太さんは、ADHDの彼女の片付けられない特性を補うため、ほとんど彼女の世話役のようになっていました。部屋の掃除、忘れ物の確認、期日のリマインダーなど、まるで親のように彼女をサポートすることに労力を費やしていました。

「当初は『僕が支えなければ』と思っていました。彼女はとても魅力的で、クリエイティブな人でしたから、その才能を開花させるためにも、日常生活のサポートは僕の役目だと。でも、次第に自分の時間や趣味がおろそかになり、彼女のために生きているような感覚に陥っていきました」

別れてよかったと感じた理由:

「彼女と別れてから、自分のために時間を使えるようになりました。趣味の時間を増やしたり、友人とゆっくり過ごしたり。彼女に尽くすことに必死で、自分が何をしたいのか見失っていたことに気づきました。別れはつらかったけど、結果的に自分自身の人生を取り戻せた気がします」

健太さんは今、趣味のサーフィンに打ち込む日々を送っているそうです。「彼女との関係で学んだこともたくさんあります。でも、自分を犠牲にしてまで誰かを支え続けることは、結局お互いのためにならないんだということも学びました」

体験談3:未来への不安の解消(美咲さん・34歳)

美咲さんは、ADHDの彼氏の計画性のなさや衝動的な行動に、将来への不安を感じていました。結婚や家族を持つことを考えた時、「この人と安定した生活が送れるのか」「子育てを任せられるのか」といった疑問が頭から離れませんでした。

「彼は本当に優しくて、面白くて、一緒にいると楽しい人でした。でも、重要な決断を先延ばしにしたり、衝動的にお金を使ってしまったりする傾向があって。例えば、結婚の話をすると『そのうちね』と濁されたり、突然高価なギターを買ってしまって家賃が払えなくなったり…。30代半ばになって、自分の将来のことを真剣に考えざるを得なくなった時に、この関係に不安を感じるようになりました」

別れてよかったと感じた理由:

「別れるまでは、彼の将来や私たちの関係について漠然とした不安を抱え続けていました。『きっとそのうち変わるよね』『結婚したら落ち着くかな』と、実体のない希望にすがるような日々でした。別れてからは、その不安から解放され、自分の未来を自分でコントロールできるという感覚が戻ってきました。もちろん寂しさもありましたが、長い目で見た時に、この決断は正しかったと確信しています」

美咲さんは現在、価値観の合う人と結婚し、安定した生活を送っています。「今の主人とは、将来のビジョンや日常生活の価値観が合っていることが、とても心強いです。ADHDの元彼を否定するわけではないんです。ただ、私にとっては、今の関係の方が心の安定につながっているということです」

ADHDの彼氏との関係を考え直すポイント

ここまで読んで、「私も似たような状況かも…」と感じる方もいるかもしれません。でも、すぐに「別れるべき」と結論づけるのではなく、いくつかのポイントを整理してみましょう。

自分の気持ちに正直に向き合う

まずは、あなた自身の気持ちに耳を傾けてみてください。「この関係は私にとって健全だろうか?」「この先も一緒にいたいと心から思えるだろうか?」「私の心と体は健康に保たれているだろうか?」

日記を書いたり、信頼できる友人に話したりして、自分の本当の気持ちを整理してみるのも良いでしょう。

「しんどい」という感覚は、あなたの心と体からのSOSサインです。それを無視し続けることは、長期的に見てあなた自身を傷つけることになりかねません。

ADHDへの理解と彼の努力を見極める

ADHDは生まれつきの脳の特性であり、完全に「治す」ことはできません。しかし、適切な対応や努力によって、特性による影響を軽減することは可能です。

重要なのは、彼自身がADHDの特性を認識し、改善しようと努力しているかどうかです。医療機関を受診する、投薬治療を検討する、カウンセリングを受ける、生活習慣を整えるなど、具体的なアクションを起こしているでしょうか?

また、あなたの気持ちを理解し、謝罪したり、一緒に対策を考えたりする姿勢があるかどうかも大切です。「自分はADHDだから仕方ない」と言って努力を放棄していないかも見極めてみてください。

自分を犠牲にしていないか確認する

関係を続けるために、あなたが過度に自分を犠牲にしていないか振り返ってみましょう。

以前やっていた趣味や友人との交流はおろそかになっていませんか?
常に彼のスケジュール管理や日常生活のサポートに時間を取られていませんか?
彼の機嫌や状態に合わせて、自分の言動や予定を調整することが増えていませんか?
彼の特性に合わせるあまり、自分の気持ちや欲求を押し殺していませんか?

愛する人のためにある程度の配慮や妥協をすることは自然なことですが、それがあまりにも一方的であったり、長期間続いたりすると、関係のバランスが崩れてしまいます。

専門家のサポートを検討する

ADHDの特性がある人との関係で悩んでいる場合、カップルカウンセリングや専門家のアドバイスを受けることも選択肢の一つです。

専門家の視点から見ると、問題の本質が見えてきたり、具体的な対処法が見つかったりすることがあります。また、第三者の存在によって、お互いの気持ちをより冷静に伝え合うことができるかもしれません。

別れを選ぶ場合の心構え

さまざまな観点から考えた結果、別れを選択する場合、以下のような心構えが助けになるかもしれません。

罪悪感は手放す

「彼のADHDを理由に別れるなんて、差別的ではないか」「もっと理解して支えるべきだったのでは」という罪悪感を抱く方も多いでしょう。

しかし、別れの理由は「彼がADHDだから」ではなく、「あなたがこの関係の中で幸せを感じられなくなったから」です。どんな理由であれ、自分の幸福を追求することは、あなたの権利です。

また、あなたが満たされない関係を無理に続けることは、結局は彼にとっても良いことではありません。お互いが幸せになれる道を選ぶことが、長い目で見れば双方にとって最善なのです。

伝え方に配慮する

別れを伝える際は、できるだけ穏やかで明確な言葉を選びましょう。「あなたのADHDが原因で…」という言い方ではなく、「私たちの関係性がうまくいっていないと感じる」「お互いの考え方や生活スタイルの違いが大きい」など、関係性にフォーカスした伝え方が望ましいでしょう。

また、一方的に責めるのではなく、「私はこう感じている」というI-messageを使うことで、相手を攻撃せずに自分の気持ちを伝えることができます。

自分のケアを忘れない

別れた後は、自分自身のケアを優先しましょう。失恋の悲しみや後悔、時には安堵感など、様々な感情が押し寄せてくるかもしれません。それらの感情をすべて受け入れて、自分と向き合う時間を大切にしてください。

趣味に没頭する、友人と過ごす、カウンセリングを受けるなど、自分を癒す方法を見つけることも大切です。失恋を乗り越えることで、より自分自身を知り、成長することができるでしょう。