3NO男子と結婚したい!3高よりも実は人気?現代の恋愛トレンドを徹底解説
「あのね、最近付き合い始めた彼、いわゆる3高じゃないんだけど、すごく居心地がいいの」
友人との女子会でそんな話を聞いたとき、私は少し驚きました。かつては「高学歴・高収入・高身長」の3高男子が絶対条件だった彼女が、今では「3NO男子」の魅力を熱く語るようになっていたからです。
でも、これって実は珍しいことではないんです。最近の恋愛トレンドを見ていると、価値観が大きく変化していることに気づきます。この記事では、「3NO男子」の魅力と、なぜ今「3高男子」より支持を集めつつあるのか、様々な視点から掘り下げていきたいと思います。
「3NO男子」って何?現代の新しい恋愛観
まず「3NO男子」とは何か、整理しておきましょう。一般的には「ノージャパン(日本製を買わない)、ノーキッズ(子供を持たない)、ノーマリッジ(結婚しない)」という意味で使われることが多いのですが、恋愛や結婚の文脈では「従来の価値観に縛られず、自由なライフスタイルを重視する男性」と解釈できます。
具体的には:
- 結婚を絶対的なゴールと考えない
- 子供を持つことにこだわらない
- 物質的な豊かさより、精神的な充実を求める
といった特徴を持つ男性を指します。
対する「3高男子」は、バブル期から続く伝統的な「いい男」の条件で、経済力やステータスを象徴していました。しかし、平成から令和へと時代が変わり、特に若い世代を中心に恋愛観や結婚観も大きく変化しています。
「でも実際のところ、本当に3NO男子が人気なの?」
そんな疑問を持つ方も多いでしょう。実は、これには様々なデータや体験談が物語っているんです。
なぜ今「3NO男子」が支持されているの?4つの理由
1. 経済的な現実と価値観の変化
「高収入の人と結婚すれば幸せになれる」—かつては当たり前だったこの考え方が、今では必ずしも共感を得られなくなっています。背景には、女性の社会進出や経済的自立があります。
私の友人の美咲(32歳)は証券会社で働くキャリアウーマン。彼女はこう語ります。
「大学時代は『絶対3高の人としか結婚しない!』って決めてたの。でも実際に働き始めて、自分でお金を稼げるようになると、『高収入』の条件が次第に薄れていったんだよね。むしろ、『一緒にいて楽しいか』『価値観が合うか』の方が大事だって気づいた」
実際、マイナビウーマンの2022年の調査によると、20〜30代女性の結婚相手に求める条件では、「高収入」は上位にランクインしているものの、「優しい性格」「価値観の一致」「コミュニケーション能力」がそれを上回っています。
経済的な安定は確かに大切ですが、「高収入」という一点に縛られなくなった今、関係性そのものの質を重視する傾向が強まっているのです。
2. 自由で柔軟な関係性への憧れ
現代社会では、「こうあるべき」という固定観念から解放された関係性が注目されています。「結婚しなきゃ」「子供を産まなきゃ」というプレッシャーから解放された関係は、精神的な負担が少なく、お互いの自由を尊重できるという魅力があります。
都内で編集者として働く由美子さん(28歳)は、3NO男子の彼との関係についてこう語ります。
「前の彼氏は『早く結婚して子供を持とう』って常に言ってて、正直プレッシャーだったの。でも今の彼は『お互い納得したタイミングでいいよね』って感じで、全然焦らせないんです。その分、今の関係を大切にする気持ちが強くて、かえって真剣に向き合ってくれるんですよ」
「結婚しない人生」も一つの選択肢として認知されつつある今、結婚をゴールとしない関係にも魅力を感じる人が増えているのです。
3. 心の満足度を重視する時代へ
物質的な豊かさより心の豊かさを求める—これは現代の若者に特に顕著な傾向です。コロナ禍を経験し、改めて「何が本当に大切か」を問い直す機会も増えました。
35歳のフリーランスデザイナー、健太さんはこう話します。
「僕は大学も高くないし、フリーランスだから安定した収入もない。でも彼女は『あなたと一緒にいると心が落ち着く』って言ってくれるんだ。お金じゃなくて、一緒にいる時間の質を大事にしてくれる人と出会えて本当に幸せだよ」
SNSでよく見かける「#おうち時間」「#ていねいな暮らし」といったハッシュタグの流行も、こうした価値観の変化を象徴しています。高級ブランドや豪華な外食より、一緒にコーヒーを入れて過ごす穏やかな朝の時間に価値を見出す—そんな感性が広がっているのです。
4. ストレスフリーな関係への憧れ
現代社会はストレスに満ちています。終わらない仕事、先行きの見えない将来、SNSでの比較…。そんな中で、少なくとも恋愛関係ではリラックスできる相手を求める傾向が強まっています。
「3高男子のイメージって、どこか気を遣いそう」と語るのは29歳のOL、香織さん。
「友達が付き合ってる超エリート彼氏の話を聞くと、『デートもスケジュール調整が大変』『プレゼントも見合ったものを選ばなきゃ』って、なんだかすごく疲れそう。私の彼は平凡なサラリーマンだけど、LINEの返信も早いし、急に会いたいって言っても『今から行く!』って来てくれる。この安心感って代えられないと思うんだよね」
「疲れない関係」を求める声は、特に仕事で責任ある立場にある女性から多く聞かれます。精神的な余裕が持てる関係は、長く続く恋愛や結婚の重要な基盤になるのかもしれません。
リアルな体験談:3NO男子vs 3高男子
事例1:3NO男子に惹かれた女性の物語
29歳のWebデザイナー、真由子さんは典型的な「3高男子を目指していた」女性でした。実際に婚活アプリで大手企業勤務の男性と何度かデートもしましたが、なぜか心がピタッとこなかったと言います。
「よく考えたら、私が求めていたのは『社会的地位が高い人』じゃなくて、『私の考え方を尊重してくれる人』だったんだなって気づいたんです」
そんな時、趣味のカメラ教室で知り合ったのが今の彼氏・健太さんでした。正社員ではなくフリーランスのカメラマンとして活動する彼は、典型的な3高男子ではありませんでした。
「健太さんは『結婚とか子供とか、お互いがそう思ったタイミングでいいよね』っていう考え方で、私を焦らせないんです。一緒にいて居心地がいいし、私の仕事も理解してくれる。スペック的には3高じゃないけど、私にとっては最高のパートナーです」
真由子さんと健太さんは現在、同棲を始めたばかり。「結婚」という形式にこだわらず、お互いの生活と価値観を尊重しながら関係を育んでいます。
事例2:3高男子と結婚したけれど…
一方、憧れの3高男子と結婚を果たしたものの、思い描いていた幸せとは少し違った現実に向き合っている女性もいます。
34歳の元CA、彩花さんは、大手商社勤務の夫との結婚生活をこう振り返ります。
「確かに夫は高学歴で収入も素晴らしいし、見た目も良くて、私の親も大喜びでした。でも結婚してみたら、仕事が忙しすぎて会話する時間がほとんどないんです。家にいても常にメールをチェックしていて…。高い生活水準を維持するために忙しく働いているんですが、そのせいで肝心の二人の時間が犠牲になっている感じがして」
彩花さんは独身時代、「3NO」タイプの男性と3年間交際していた経験もあります。「お金はあまりなかったけど、一緒にいる時間は本当に楽しかった」と懐かしそうに語ります。
「今の夫を愛してるし、この選択を後悔はしていません。でも、私が本当に求めていたのは『一緒にいて心が満たされる関係』だったのかもしれないなって、最近よく考えるんです」
二つの事例から見えてくるのは、「スペック」より「相性」が重視される時代の流れです。3高も3NOも、結局は「その人自身」と「二人の関係性」が最も大切なのかもしれません。
データから見る現代の恋愛トレンド
感覚的な話だけではなく、実際のデータを見ても、恋愛・結婚観の変化は明らかです。
内閣府の「令和3年度 結婚・家族形成に関する調査」によれば、「結婚は個人の自由であるから、したい人はすればよいし、したくない人はしなくてもよい」という考え方に「賛成」「どちらかといえば賛成」と回答した人の割合は、20代女性では実に90%を超えています。
また、同調査では「子どもは必ずしも持つ必要はない」という考え方への支持も増加傾向にあり、特に20〜30代の若い世代では約70%が「賛成」「どちらかといえば賛成」と答えています。
こうしたデータからも、「結婚して子どもを持つ」という従来の人生設計にとらわれない価値観が広がっていることが見て取れます。そして、そうした価値観の変化が、パートナー選びの基準にも大きな影響を与えているのです。
3NO男子と結婚するメリット・デメリット
ここまで3NO男子の魅力について語ってきましたが、もちろん全ての人に合う選択ではありません。客観的に考えるため、メリットとデメリットを整理してみましょう。
メリット
- 精神的な自由度が高い:「こうあるべき」という固定観念に縛られず、二人で自由に関係を構築できる
- プレッシャーが少ない:結婚や子育てへの焦りがなく、今の関係に集中できる
- 価値観の一致を重視:物質的な条件より「一緒にいて心地よいか」を大切にする
- 柔軟な生活設計:二人の状況に合わせて、ライフプランを柔軟に変更できる
デメリット
- 経済的な不安:「高収入」ではない場合、将来の経済基盤に不安を感じることも
- 周囲の理解:特に親世代から「結婚しないの?」と心配される可能性がある
- 社会制度上の不利:法律上の保護や税制上の優遇が受けられないケースも
- 将来設計の曖昧さ:長期的なプランが明確でない分、不安を感じることもある
これらを見ると、3NO男子との関係が向いているのは「精神的な自由と相性を重視する人」「経済的に自立している人」「周囲の目より自分の幸せを優先できる人」と言えるかもしれません。
あなたに合うのは3高?それとも3NO?
最後に、あなた自身にとって何が大切なのかを考えるヒントをいくつか紹介します。
自分の価値観を知る質問
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結婚生活をイメージしたとき、何を大切にしたいですか?
- 経済的な安定?精神的な充実?それとも別の何か?
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10年後の自分はどんな生活を送っていたいですか?
- 家族と過ごす時間?キャリアの充実?趣味や自己成長?
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これまでの恋愛で、何があなたを本当に幸せにしましたか?
- 特別なデートや高価なプレゼント?それとも何気ない日常の中での安心感?
これらの質問に正直に向き合うことで、あなたが本当に求めているパートナー像が見えてくるはずです。
まとめ:大切なのは「あなたの幸せの形」
3高も3NOも、結局はラベルに過ぎません。大切なのは、その人があなたにとって「一緒にいて幸せな人」かどうかです。
社会的な成功や経済力も確かに重要ですが、それ以上に「価値観の一致」「精神的な安定」「お互いを尊重し合える関係」が長続きする恋愛・結婚の鍵となります。
現代社会では、多様な生き方や関係性が認められるようになってきました。「3高でなければダメ」「3NOじゃなきゃ嫌」といった二項対立で考えるのではなく、あなた自身の幸せの形を大切にしてください。
そして最後に、私の友人が教えてくれた素敵な言葉を紹介します。
「結局、その人がいるとあなたが笑顔になれるか、その人といると心が軽くなるか、その人のことを思うと温かい気持ちになれるか—それが一番大切なんじゃないかな」
あなたにとっての「理想のパートナー」が、3高であれ3NOであれ、何より大切なのは二人で作り上げる幸せな日々です。型にはまらない、あなただけの恋愛を見つけてくださいね。